【保育士必見!】今から役立つ資格とスキルアップのための研修・勉強法

資格やスキルアップ

保育士として活躍するためには、常にスキルアップを心掛けることが必要です。

保育士資格を持っているだけでは、時代の変化に対応することはできません。

そこで、今回は保育士としてスキルアップするために必要な資格や研修、そして自己学習の方法についてご紹介します。

この記事でわかること
  • 保育士にスキルアップが必要な理由
  • 保育士のスキルアップのために役立つ資格
  • 実用的で役立つ資格・研修
  • スキルアップを効率的にする勉強法
 

  

保育士としてスキルアップが必要な理由

保育士として働くには、子どもたちに安心できる環境を提供し、育成する役割があります。

しかし、社会が変化する中で、保育士の役割や求められるスキルも変化しています。

そのため、保育士として活躍するためには、常にスキルアップを心掛けることが必要です。

スキルアップと言っても様々な分野があるので、どういう面においてスキルアップをした方が良いのか迷う所です。

今回は、今のニーズに合わせて保育士が求められているスキルアップを知ることで、効果的にスキルアップをすることが出来るようにお手伝いしていきます。

保育士の業務に求められるスキル

保育士には、子どもたちの健やかな成長を支援するために、多岐にわたるスキルが求められます。例えば、子どもたちのコミュニケーション能力や社会性を育むためのコミュニケーションスキル、子どもたちが楽しめるプログラムを提供するための創造性やアイデアスキル、子どもたちの健康管理や安全面の確保のための専門知識や技術スキルなどが挙げられます。

スキルアップが求められる背景

保育業界は、社会の多様化や高齢化、少子化などの影響を受け、常に変化しています。
その中で、保育士は、より高度なスキルや専門知識を身につけ、時代のニーズに合わせた保育を提供する必要があります。また、近年は保育士不足が深刻化しており、スキルアップによって自己アピール力を高め、就職や転職活動で有利になることもあります。

スキルアップによるメリット

スキルアップによって、自分自身が持つスキルを高めることができます。それと同時に仕事のやりがいや充実感を得られます。
また、保育士としてのプロフェッショナルなスキルや専門知識を身につけることで、子どもたちや保護者から信頼される存在になることができます。
さらに、スキルアップをすることによって、自分自身のキャリアアップや年収アップにつながる可能性もあります。

保育士としてスキルアップするための資格と研修

保育士としてスキルアップするためには様々な資格や研修があります。
例えば、保育現場で必要な知識や技術を学べる実践型の研修や、専門的な知識を深めるための資格などがあります。

これらの資格や研修は、オンラインでも受講可能なものがあります。また、保育士として働く場合、職場で提供される研修や勉強会などもありますので、まずは自分の職場で受けられるものを活用することもおすすめです。

実用的で役立つ資格・研修

その中でも働きながらでも資格を取ることができ、今の保育のニーズに合った実用的な資格をご紹介していきます。

絵本専門士

保育園や幼稚園、児童館などで絵本の選定や読み聞かせを担当する専門職です。
保育現場では、絵本は子どもたちが自分で読むことのできない小学校入学前の子どもたちにとって、重要な教材の一つです。
絵本専門士は、その重要性を認識し、子どもたちの成長と発達に合わせた、適切な絵本を選定し、読み聞かせを通じて、子どもたちの言語や感性、思考力を育むための支援を行います。
資格を取るには1コマ90~120分の授業を30コマ受講し、一定の成績を修め、修了課題をクリアすることで取得可能です。

受講資格として、「絵本に関わる実務について3年以上の経験を有する者」などある程度の絵本に関する知識を有していることが必要とされており、その中から選考に通らなければなりません。ハードルは少し高いですが、保育士の実務経験も絵本に関わる実務に含まれます。保育士歴が3年以上あるという人は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

資格の概要
【認定団体】国立青少年教育振興機構
【受験資格】
子供や絵本に関連する資格を有する者・絵本に関わる実務について、原則として3年以上の経験を有する者・絵本に関わる活動に携わり、原則として3年以上の経験を有する・絵本学や児童文学、美術について研究実績を有する者 等
【履修科目】
絵本や子供に関する知識、おはなし会やワークショップを運営する技能、豊かな感性等、絵本専門士として必要な能力等を修得し得る内容のカリキュラム
【試験方法】
授業において一定の成績を修め、全授業終了後の修了課題において絵本専門士として必要な資質・能力を満たしていると評価されれば認定となる

絵本専門士とは?【 絵本専門士委員会事務局 (国立青少年教育振興機構教育事業部企画課)】

幼児食インストラクター

幼児食インストラクターは、子どもたちが食べ物について理解を深め、自分で考え、選ぶ力を育てるための教育活動を行うことができる資格です。保育園や幼稚園、小学校などでの給食指導や食育イベントの企画・実施、料理教室などでの講師業務に役立ちます。

幼児食に関する知識や発達と食事の関わり、献立の工夫、栄養素の基礎知識などを備えていることを証明する資格です。食育活動に力を入れている園も最近では増えているので、栄養士や調理スタッフでなくても子どもたちの食に関わる資格を持っていることは、保育でプラスになりそうですね。

【資格を取るには】
「一般財団法人 日本能力開発推進協会」が指定している教育機関等が行う教育訓練において、カリキュラムを修了することで在宅にて受験ができます。

資格の概要
【認定団体】
一般財団法人 日本能力開発推進協会
【受験資格】
協会指定の認定教育機関等が行う教育訓練において、その全カリキュラムを修了した者。
【履修科目】
幼児食の基礎知識/幼児期の食事/栄養と代謝/病気のときの食事/食物アレルギー
【試験方法】
カリキュラム修了後、随時、在宅にて受験

日本能力推進協会(認定講座を修了すると試験資格を得ることができます)

リトミック指導者・インストラクター

音楽というのは、子供にとってさまざまな影響を与えます。音楽を効果的に保育に導入することによって、身体的・感覚的・知的に優れた子供の感性を作ることができるのです。そのために必要になるのが、リトミックという考え方になります。リトミックはスイスの作曲家によって考え出された音楽教育法で、古くから欧米では導入されているのです。

日本においても、保育園でリトミックを取り入れると、さまざまなメリットがあります。その導入をするためには、リトミック指導者が必要です。

資格の概要
【認定団体】
特定非営利活動法人リトミック研究センター
【受験資格】
民間の資格。指導者養成コースという月例研修会に参加することによって、取得することができる。

  • 普段の保育士の仕事に役立つ

リトミック指導者・インストラクターの資格を取得すれば、その知識が普段の保育の仕事に役に立ちます。ピアノに合わせて子供たちが歌ったり、踊ったりといった表現をさせる。「この曲が流れたらお方付けをしよう」「この曲が流れたら整列しよう・・・」音楽と子供にさせたい行動を同期させるような導入方法も考えられます。

そういった普段の保育園での生活に音楽を導入するだけでなく、音楽の時間にちょっとしたレクリエーションを行うことも考えられるでしょう。たとえば即時反応です。ピアノの音を聞いて、子供はすばやくそれに反応するというもの。たとえば2分音符が流れれば「ゆっくりと歩く」4分音符で「普通の速度で歩く」8分音符なら「走る」などですね。ジャンプする音でジャンプするというのもあります。

音作りは自分で行っても良いでしょうし、ジャンプする音などは有名なゲームから取ってきても良いかもしれません。音楽と身体表現・音楽と行動を結びつけた教育法が、リトミックということで、知識さえあればさまざまんところで導入することができます。

  • 子供の音楽的感性を育てることができる

リトミックを保育に導入させることによって、子供の音楽的感性を育てることができます。音感やリズム感・拍子感や音楽の楽しさなどといった、音楽教育を行うのにはとても良い取り組みです。音楽に力を入れている保育園への転職にも役立つでしょう。

それだけでなく、リトミックでは人間として大切な力も養うことができるのです。たとえば言語や数の認識・感覚といった生活習慣の力、自立心や豊かな感性と心などといった情操教育ですね。そういったさまざまな教育の役に立つので、子供のためになります。

  • 保護者のフォローにもなる?

リトミックを導入している保育園の保育士の話によれば、リトミックは保護者のウケが良いとのことです。子供の成長が見えやすいため、保護者も感心しやすいのでしょう。また、音楽によって片付けなどの生活習慣が遊んでいるうちに身につくため、「自宅でも歌いながら片づけをするようになった」と喜ばれることもあるとのことです。

リトミック指導者・インストラクターとして、リトミックを導入すれば保護者のフォローになり、保護者からも信頼されます。

幼児体育指導者

幼児体育指導者というのは、子供の運動能力を最大限に引き出すスペシャリストです。リズム体操・なわとび。手具体操やマット運動などといった、さまざまな体育について指導する技術を証明するための資格です。

資格の概要
【認定団体】
公益財団法人日本幼少年体育協会
【資格取得までの流れ】
検定試験を受け、合格することによって取得
【実施内容】
2級から3級の場合は、2日間検定が行われ、学科試験と実技試験を行うとのことです。講習と検定試験を行い、その場で合格発表が行われます。申し込んでから合格までの流れが取れもスムーズです。そして、不合格だった人に対しての追試験もその日中に行われます。
追試験のほかにも、レポート提出といったサポートが行われており、とても取得しやすい資格であると言えるでしょう。基本的には1度で合格できる難易度です。

運動指導を率先できる

幼児体育指導者の資格は、子供の運動指導に役立ちます。そして周りと差をつけることができるのです。保育士は個々の能力によって周りと差をつけることが大切とされています。

体育に関して、とても高い指導技術を持った人材ということで差別化をはかり、職場で一歩上の地位を得ることができるのです。

また、近年は子供の運動能力の低下が懸念されています。走る・跳ぶ・投げるといった基本的な運動能力は、幼児期に体得し、高めておくことが望ましいとされているのです。

でも、実際に保育士が体育指導を行うとなると、その指導レベルは低くなってしまいがちです。どのように指導するのが良いのか、合理的な指導とは? と悩んでしまいます。現状では、保育士によって指導レベルにばらつきがあるのです。

そこで、幼児体育指導者の資格を取得しておけば、そういった基本的な運動能力についての指導を合理的に行うことができます。保育士同士で頭をつき合わせて悩まずとも、自分自身が先導して、運動指導を行うことができるのです。

幼児教育・保育英語検定

幼保英語検定は英検やTOEFLといった一般的な英語の検定試験とは異なり、園内での保育や乳幼児との会話、外国人保護者の方との日常会話など、幼児教育・保育現場での実用英語を習得できる内容となっています。

元々は『保育英語検定』と呼ばれていましたが、2019年度より名称が変更されました。

旧保育英語検定の資格保有者を『イングリッシュエキスパート保育士』と呼んでいたのに対し、新しい資格保有者は『幼保英語士』と呼ばれます。

この資格は、グローバル化に対応できる幼稚園教諭・保育士さん養成の一環として、英語能力を判定し、その能力を養成することを目的としています。

合格者には、『幼保英語士資格証(旧:イングリッシュエキスパート保育士証)』が授与されるため、英語ができる保育士さんである証明になります

資格の概要
【認定団体】
一般社団法人幼児教育・保育英語検定協会
【資格取得までの流れ】
検定試験を受け、合格することによって取得
【実施内容】
学校で習ってきた英語とは違い、保育の現場で実際に使われる英語がメインとなるため、やや難しく感じられるという声もあります。
それは、幼児言葉に加え、おもちゃや遊具、子どもたちの病名などの単語も頭に入れておく必要があるからです。
試験対策には、試験運営元の幼児教育・保育英語検定協会が出しているテキスト・ワークブックがお勧めです。大手書店やインターネットでも販売されています。旧保育英検の問題集とは出題内容が少し変わっている可能性がありますので、幼保英検専用のもので学習するようにしてくださいね。
リスニングや面接でも、保育現場特有の言い回しが出てきますので、問題集でしっかり対策するとともに、実際の現場での会話や対応をイメージしておくことが大切です。

幼児教育・保育英語検定は、保育に焦点をあて、現場に即した実践英語を習得する資格です。

「幼保英検」とも呼ばれています。

グローバル社会になりつつある今、英語教育に力を入れている保育園もあるのではないでしょうか。

子どもとの会話や保護者対応など、保育現場に焦点を合わせた英語力が身につくため、持っていて損はない資格といえます。

 

 

【必見!】スキルアップのための効果的な勉強方法

保育士として働く上で、常にスキルアップを図ることが大切です。
保育の現場は常に変化しているため、最新の知識や技術を習得することが求められます。

しかし、仕事や日常生活に忙しく、勉強に時間を割くことができないという方も多いでしょう。
そこで、今回は保育士がスキルアップを効率的にするための勉強法をご紹介します。

以下は、保育士が効率的にスキルアップをするための具体的な勉強法です。

  1. スキルシートの作成
    まずは、自分が身につけたいスキルをリストアップし、それらを実現するために必要な学習項目をまとめたスキルシートを作成しましょう。そうすることで、何をどの程度学べば良いかが明確になり、無駄な時間を省くことができます。
  2. 毎日の短い勉強時間の確保
    忙しい保育士でも、毎日少しずつ勉強時間を確保することができます。例えば、通勤時間や休憩時間、寝る前など、限られた時間を有効活用して勉強することが大切です。
  3. オンライン学習
    オンライン上には、保育に関する情報が豊富にあります。無料で参加できるウェビナーや動画、ネット上の情報サイトなどを利用することで、効率的に勉強を進めることができます。また、自分のペースで学べるオンライン学習サイトを利用するのもおすすめです。
  4. 資格取得講座
    保育に関する資格は、スキルアップに役立ちます。資格取得講座に参加することで、資格試験の勉強に加えて、保育の現場で必要な知識や技術を習得することができます。
  5. 仲間との情報交換
    同じ志を持つ仲間と情報交換をすることで、保育に関する情報を共有し、お互いに学び合うことができます。SNSやグループチャットなどを活用し、コミュニケーションをとりましょう。

これらの方法を活用することで、忙しい保育士でも効率的にスキルアップを進めることができます。

保育士がスキルアップを効率的にするためには、自己管理能力を高めることが重要です。

まずは自分自身の弱点を把握し、その弱点を克服するための勉強法を見つけることが大切です。
また、毎日少しずつでも勉強時間を確保することや、同じ志を持つ仲間と情報交換をすることも有効です。

さらに、保育の現場で求められるスキルについては、関連書籍や資格取得講座、インターネット上の情報を利用することで、より深く学ぶことができます。このような取り組みを続けることで、保育士としてのスキルアップが図れます。

まとめ:スキルアップには専門的な知識と実践経験の積み重ねが必要

今回ご紹介した資格は、保育士としてのスキルアップに役立つだけでなく、将来的に転職する際にもアピールポイントとなります。ただし、取得には一定の時間と労力が必要ですので、自分に合ったものを選び、着実に取得するようにしましょう。

保育士のスキルアップは、子どもたちにとっても保護者にとっても大変重要なことです。

子どもたちがよりよい環境で成長し、保護者からの信頼を得るためには、保育士が高いスキルを持っていることが不可欠です。

この記事では、保育士のスキルアップに必要な理由と、役立つ資格や研修、効率的な勉強法について紹介しました。

今回ご紹介した資格はすべて、保育士のスキルアップに役立つものばかりです。

また、資格を取る事だけが目的になるだけでなく、定期的に研修やセミナーに参加することも重要です。

さらに、自己学習の習慣を身につけ、効率的な勉強法を取り入れることで、より効果的なスキルアップが可能になります。

保育士としてのスキルアップを目指すためには、まずは自分の得意な分野から取り組んでいくようにするといいかもしれません。専門的な知識を身に付けて、自信を持って明日への保育につなげていけるようになるといいですね。

ほのびこ
ほのびこ

私が特におすすめなのは絵本専門士です。

  • 絵本専門士の資格取得には、絵本を活用した保育や教育の知識や技能、絵本に関する専門的な知識が必要です。具体的には、絵本のジャンルや著者、出版社の特徴や選び方、絵本の読み聞かせの方法や子どもたちとの関わり方などが含まれます。また、保育現場での絵本の選定や読み聞かせに必要なスキルや知識に加えて、子どもたちの成長と発達についても理解している必要があります。
  • 絵本専門士は、保育現場での絵本の活用に加えて、保育士としてのスキルアップにもつながります。例えば、絵本を通じたコミュニケーションスキルや、子どもたちの言語発達や思考力を促進するためのアイデアを取り入れることができます。
  • このように、絵本専門士は、保育士としてスキルアップする上で有用な資格であり、保育現場においても重要な役割を担います。
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