保育士の採用面接を受ける準備として、履歴書を準備しなくてはいけません。
「履歴書って、どんな風に書けばいいんだっけ??」
「久しぶりに履歴書を書くから、どんな風に書けばいいかわからない…」
と思う方も多いのではないでしょうか??
保育士として働きたいと思った園が見つかったら、まず最初に履歴書を準備しなくてはいけません。
しばらく、保育の現場から離れていたり、改めて履歴書を書こうと思った時に不安を感じる人も多いと思います。
そんな方のために、今回は「保育士転職がうまくいく履歴書の書き方」を詳しくお伝えします。
「履歴書」を書くのに自信がない人でも大丈夫。
今回伝える要点を押さえたら、保育士転職がうまくいく履歴書が書けるようになります!
- 保育士の履歴書の書き方(実例付きで紹介)
- 保育士の履歴書で最も大切なポイント
- 保育士の履歴書はココが見られてチェックされてる!
保育士の履歴書を書くときの基本的なポイント
正社員やパートなど雇用形態に関わらず、保育士の仕事をする上で必要不可欠な履歴書。
項目ごとの書き方を解説する前に、まずは作成するうえでの基本的なポイントを見ていきましょう。
黒色のボールペン・インクがにじみにくいペンを使用する
履歴書は、字の上手い・下手よりも、丁寧さや読みやすさを重視して書くことが大切です。
気持ちを込めて一文字ずつ書いていけるように心がけましょう。
字がきれいだとしても、とめ、はね、はらいが意識されていないと、適当に書いた印象を与えてしまう恐れがあります。
履歴書の提出までに時間がない場合でも、ゆっくりと丁寧に書くことで、履歴書を読んだ採用担当者にも、一生懸命書いたことが伝わりやすくなるでしょう。
間違えたら初めから書き直す
途中で書き間違えた場合は、修正液や修正テープなどは使用せずにはじめから書き直しましょう。
修正した跡が残っていると、全体的な見栄えが悪くなって、いい印象を与えません。
初めから書き直すのは手間がかかるため、書き間違えないように、記載内容を下書きしたものを手元に用意するなど工夫するとよいかもしれません。
書き間違えた時のために、白紙の履歴書を何枚か余分に準備しておくと安心です。
最後に必ず見直しをする
十分に注意して、ゆっくり書いたとしても、自分が気が付かないままで間違っている部分があるかもしれません。
慌てずに、ゆっくりと見直しをしましょう。
項目ごとに記入漏れがないか履歴書全体に目を通して見直し、文言や漢字の間違いについても確認しましょう。
日付や電話番号など数字の間違いがないかもチェックすることが大切です。
意外なのが、履歴書の写真の貼り忘れです。
最後に貼ろうと思っていたのに、写真を貼るのを忘れていたという人も多いので注意しましょう。
出来れば、自分以外の人にチェックしてもらえると安心です。
【実例紹介】保育士の履歴書の書き方(項目別に解説)
履歴書の項目ごとの記入方法と、履歴書を郵送する際に用いる封筒の書き方を紹介します。
今回は、私の経歴を元に作成した履歴書を見本としています。
まず初めに、履歴書を書く時に気を付けるポイントを押さえてから、書き始めると間違えずに済むので安心です。
※手書き・パソコン入力どちらでもいいと言われたら、字を書くのに自信がある人はぜひ手書きをおすすめします。
保育系の職種では手書きの保育案や連絡ノートの記入、行事などの制作物作成に携わる機会が多いため、「綺麗な字が書けること」が評価につながることもあるからです。
逆に、今は保育園もICT化が進んでいます。保育士という職種では、パソコンのスキルが必要ないように感じますが、今は児童記録・各書類作成など、パソコンスキルが必要になる場合も多いです。
パソコンの扱いになれていて、そのことをアピールしたいのなら、履歴書をパソコンで入力するのも大いにありだと思います。
どちらにせよ、自分のアピールできるところをしっかり自覚して履歴書記入を行いましょう。
また、面接の際には積極的に自分の強みをアピールしていけるといいですね。
保育士の履歴書の書き方(実例)
①日付:西暦・和暦は必ず統一する
日付の欄には、履歴書を作成した日ではなく提出する日を記入しましょう。
郵送するならポストへ投函する日、面接に持参するならばその日付となります。
西暦(20●●年)・和暦(昭和・平成)は、履歴書全体で統一して表記するようにしましょう。
②証明写真:服装は白っぽい服だと顔がぼやける場合もあるので要注意
証明写真は、プロのカメラマンがいる写真屋さんで撮ってもらうと、きれいな仕上がりになるでしょう。
しかし、証明写真機で撮影したものであっても、きちんと表情が写っていれば履歴書に使用しても問題はありません。
履歴書に写真を貼る際は、以下のチェックポイントに当てはまっているか確認しましょう。
☑3カ月以内に撮影したものか
☑髪の毛のカラーは明るすぎないか
☑髪の毛で顔が隠れていないか
☑大きすぎるアクセサリーや、目立つピアスをしていないか
また、以下のような写真はマナー違反にあたるため使用はNGです。
- 身体や目線が正面を向いていない
- 背景が無地ではない
- 帽子やサングラスをかけている
- スナップ写真の切り抜きやプリクラなど
③氏名・ふりがな(丁寧にはっきりと書く)
氏名は大きく丁寧に記入しましょう。
また、姓と名の間に少しスペースを空けて書くと、採用担当者が読みやすくなります。
名前の振り仮名は、「ふりがな」と書かれている場合は“ひらがな”、「フリガナ」と記載されている場合は“カタカナ”で書くことが大切です。
④生年月日(経歴で書いた西暦か和暦と同じにする)
履歴書の日付を西暦で書いた場合は西暦、和暦で書いた場合は和暦に揃えます。
また、「満年齢」とは今現在の年齢を示します。
履歴書には提出する時点での自身の年齢を記入しましょう。
⑤現住所・連絡先(省略不可)
現住所は、都道府県名やアパート・マンション名、部屋番号などを省略せずに書きましょう。
連絡先は携帯電話の番号でも問題ありませんが、採用担当者が応募者に連絡することがあるため、確実に連絡がつく電話番号を記載することが大切です。
⑥学歴・職歴(学校名は省略しないように注意する)
学歴
まず、学歴・職歴欄の一行目中央に「学歴」と書きます。
履歴書に記載する学歴は、どの時点から書くのか明確な決まりはありませんが、一般的に義務教育を終えた高校の入学年月から、卒業年月とあわせて記入します。
また、学校名は省略せずに正式名称で書きましょう。(高校→高等学校など)
職歴
職歴を記載する際は、まず学歴の最終行から一行あけて、中央に「職歴」と記入します。
その後、時系列に入職・退職年月を書いていきましょう。(「入社/退社」か「入職/退職」で統一)
最後に「現在に至る」と記載し、その次の行に「以上」と右寄せで記入します。
⑦免許・資格(資格は正式名称を記載)
保育士資格や幼稚園教諭免許を忘れずに書きましょう。
免許や資格名は必ず正式名称で書き、一マス空けて末尾に「取得」と加えます。
保育士の場合は「保育士資格 取得」と書きます。
幼稚園教諭の場合は、卒業した学校によって以下の3種類の免許があるので、正しく記入しましょう。
- 幼稚園教諭第一種免許(4年制大学を卒業した人)
- 幼稚園教諭第二種免許(専門学校や短大を卒業した人)
- 幼稚園教諭専修免許(大学院卒の人)
複数の資格を持っている場合は、取得した順に書いていきます。
この場合も、取得年月日は西暦か和暦に統一します。
基本的には応募の際にアピールになるものや、保育士の仕事に関係あるものを記入するとよいでしょう。
趣味で取得した資格を記入したい場合は、特技や趣味の欄などで軽くふれる程度にするとよさそうです。
⑧【重視されるポイント!】志望動機・自己PR/趣味・特技など
志望動機・自己PR
志望動機を書くときは、ポイントを絞って簡潔に書きましょう。
ブランク期間があるけど、しっかり頑張っていきたいという熱意が伝わるように記載しましょう。前向きな気持ちで保育士復帰を希望していることを伝えるのが最大のポイントです。
また、自己PRは自己分析の結果を活かして客観的に書くと、よりスムーズに作成できますよ。
文量に決まりはありませんが、記入欄の半分以上は埋めるよう心がけましょう。
趣味・特技
趣味や特技は、できるだけ保育の仕事に役立つものを書くほうがいいですね。
また、趣味や特技から保育につながるようなエピソードがあれば、面接の際の会話の糸口になるだけでなく、採用担当者に好印象を与えることにもつながるのでおススメです。
保育とは関係のない趣味であっても「旅行が趣味なのですが、旅先でもつい持ち帰って保育に使えるものがないか探してしまいます」など、保育士として仕事をしていく上で役立つことがあれば積極的にアピールしましょう。
少しでも自分自身に興味を持ってもらう事で、面接の時に好印象が得られそうです
⑨通勤時間
電車やバスなどの乗車時間だけではなく、自宅から最寄り駅・バス停への移動時間を含めたドアtoドアの通勤時間(片道)を記入します。
また、5分単位で記載し、保育園までの交通手段もあわせて書いておきましょう。
1時間を超える場合は、〇分という書き方ではなく1時間〇分と書くのがマナーなので、覚えておくとよいですね。
自家用車での通勤を希望する場合は、園の敷地内に駐車場があるかどうか、園手配か自己手配かを確認する必要もあります。
⑩扶養・配偶者など
扶養家族や配偶者の有無について記入します。
特に扶養関連は入職後の健康保険料や税金にも関わってくることなので、間違えないようにしましょう。
⑪本人希望欄
本人希望欄は、入職先へ伝えておきたいことや勤務に関する希望などを記入する欄です。
特に希望がない場合は空欄にせず、「貴園の規定に従います」と書きます。
本人希望欄には、給与や福利厚生などの待遇面について書かないように注意しましょう。
しかし、それ以外できちんと伝えておきたいことがある場合はしっかりと書いておいた方がいいでしょう。
履歴書を入れる封筒の書き方
履歴書を郵送する場合でも面接時に直接手渡す場合でも、封筒に入れて提出することがマナーです。
封筒は白色で、A4かB5の履歴書を折らずに入れられる角形2号サイズがよいでしょう。
ここでは、履歴書を入れる封筒の書き方を紹介します。
表面
郵送する場合は、封筒の表面上部に応募先の園の郵便番号を記載し、右側に縦書きで住所、中央には宛名を書きましょう。
手渡しの場合は、住所や宛名の記入は不要です。
そして、左下に赤字で「履歴書在中」と書き、字を囲むように赤い線を引きます。
履歴書以外の書類もあわせて提出する場合は、「応募書類在中」と書くのが一般的です。
※保育士証のコピーを提出する場合も合わせて提出しましょう。
市販の履歴書用封筒にはあらかじめプリントされているものもあるので、手書きが不安な方は市販のものを利用するとよいかもしれません。
裏面
封筒裏面の左下に自身の住所と氏名を書きましょう。
そして、裏面の封を糊付けした箇所に、「〆」や「封」と記します。
これはきちんと封をしたことを伝えるための封字で、ビジネスマナーであるため忘れずに書きましょう。
保育士の履歴書で最も重要視される項目
最後になりましたが、保育士の履歴書で面接担当者が最も重視される項目は、
志望動機と自己PR欄です。それから、職務経験歴も大切です。
志望動機の欄は必ず書くようにしましょう。
できれば、その園(職場)で働きたい熱意が伝わる書き方をすることがベストです。
面接を受ける園の事を良く調べて、その保育理念に共感出来る事があれば、しっかりとアピールし、自分もこの園で働きたいという思いを書きましょう。
またブランク期間があることで、それまでの経験で活かせるものがあれば積極的にアピールしましょう。
ブランク期間中に、他の職種を経験しているのなら、その経験を保育士に活かせないか考えてみましょう。
接客業を経験していたのなら、そのスキルは保育士でも十分活かせます。
ものづくりが趣味なら、保育士として働く上で強みになります。
無駄に長々と書く必要はありません。簡潔にまとめて書くことが大切です。
若い頃積み上げたキャリアが活かせそうなら、そのことを面接時にアピールしてもいいと思います。
ブランク期間に子育てをしていた場合は、夜泣きがひどかった我が子の寝かしつけに苦労したけど、そのおかげで0歳児の寝かしつけが得意になりましたとアピールするのもいいですよね。
私は長女が夜泣きがひどく、人見知りが強かったので、それを乗り切ったことをアピールしました。特に0歳児の寝かしつけは得意です!!
アピールポイントがなくても、保育士に復帰したいという素直な気持ちを伝えれば問題ありません。
人に話せるようなエピソードがなくても、子どもが好きで子どもと関わる仕事をずっと続けていきたいという思いがあれば、それをしっかり伝える事が大切です。
あなたの人柄や保育士に復帰する気持ちをうまく伝える事ができれば、きっとうまくいきますよ。
※履歴書の志望動機や自己アピール欄で自分の思いをしっかり伝えましょう。
伝えきれない部分は、面接当日に自分の言葉でしっかり伝える事ができれば大丈夫です。
まずは、相手(採用担当者や面接担当者)にしっかり伝えるという気持ちを持ちましょう。
まとめ・保育士としての経験を自分の強みに変えて、積極的にアピールしよう
保育士復帰を目指している人が最もアピールすべき点は、「保育士として1度働いた経験があるということ」です。
何年ブランクがあったとしても、保育士として働い経験があるのは、自分の強みになります。
それは、保育士の現場が即戦力を求めているからです。
また、1度保育士として働いていると子どもへの接し方などの経験があるので、安心して任せる事が出来るのも大きい理由です。
保育士として働くのは久しぶりだから、そんなに自信がない…
即戦力として期待されてしまうと、期待に応えられるか不安になる…。
と不安に思う人も多いかもしれませんが、大丈夫です。
保育士としての経験がある自分にもっと自信を持ちましょう。
子どもと関わる仕事は大変な事も多いですが、やりがいもあります。大切な子どもたちの命を預かる仕事なので、保育士としての誇りと自信を持って取り組めば、きっとうまくいくはずです。
保育士復帰に不安を感じている人の多くは、職場の人間関係や保護者(大人)との関係をうまくやっていけるかという不安を持っているんだと思います。
子どもに関わる面においては、経験を積んでいる分、出来る事がたくさんあるはずです。
プロの自覚を持ってやっていけば必ずうまくいきます。
もっと自分の経験や力を信じて、挑戦してみるのもいいかもしれませんよ。
子どもに関わる仕事を続けていきたいという熱意があれば、きっとうまくいくはずです!
一緒に保育士を頑張っていきましょう。